洋学史学会若手部会

洋学史学会に所属する大学院生・学部生を中心とする若手部会です。

【紹介】本ブログおよび今後の開催予定について

本ブログでは、洋学史学会若手部会の活動について発信します。

 洋学史学会若手部会は、洋学史学会に正式に承認された支部であり、洋学史学会に所属する大学院生・学部生などを中心とする研究会です。原則として偶数月第1土曜日の午後に開催します。 各種研究報告はもちろん、洋学史研究に関連する情報収集・共有の場としていく予定です。洋学史学会非会員の方であっても、参加は可能です。

 お問い合わせは、洋学史学会若手部会(yougakushi.wakate@gmail.com)までお願いいたします。

 

 今後の開催予定について

 いずれも会場は電気通信大学東1号館で、詳細については開催1ヶ月前を目途に更新予定です。

  

【第14回/10月5日(土)】

都築博子(静岡理工科大学非常勤講師)

川島丈尚(東洋大学大学院博士前期課程)

 

【第15回/12月5日(土)】

西留いずみ(國學院大學大学院博士後期課程)

浦部哲郎 (法政大学人文科学科国文専攻博士後期課程)

【洋学史学会函館大会若手巡検】報告

 昨年に引き続き、2019年9月6日(金)および7日(土)午前、洋学史学会函館大会(http://yogakushi.jpn.org/sep-general.htmlの開催にあわせ、若手部会有志により函館市内にて若手巡検を実施しました。箱館戦争終結150周年に関連する史跡を見学しました。また、北海道函館中部高等学校、函館市立中央図書館に所蔵される、諸術調所、箱館学問所、箱館洋学所が収集した洋書群であり、堀達之助が創設にかかわった函館文庫の現存状況も調査しました。(写真撮影:堅田智子)

 

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土方歳三最期の地碑(於一本木関門跡)

 

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中島三郎助父子最後之地

 

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函館文庫の調査のため、北海道函館中部高等学校へ

 

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伊能忠敬北海道最初の測量地(於函館山

 

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函館市立中央図書館での調査の様子

函館市公式観光情報 史跡:https://www.hakobura.jp/db/db-view/cat129/

函館市文化・スポーツ振興財団「堀達之助~函館ゆかりの人物伝~」:http://www.zaidan-hakodate.com/jimbutsu/06_ha/06-horitatsu.html?fbclid=IwAR3NusSTdnmnH79j9l5PaRxEeHfBJKoBUCl1U8MRXOXt9zqwY0VpGhnulGU

 

【洋学史学会若手部会10月例会(第14回)】開催案内

第14回洋学史学会若手部会の例会を開催いたします。

ご関心のある方は、この機会に是非お越し下さい。

(お問い合わせ先:洋学史学会若手部会 yougakushi.wakate@gmail.com)

 

洋学史学会若手部会10月例会(第14回)】

日時:2019年10月5日(土)14:00〜18:00

会場:電気通信大学東1号館8階806会議室

参加資格:なし。事前登録制(登録はコチラ

 

14:00〜15:30 報告①

 川島丈尚(東洋大学大学院博士前期課程)「写真師島霞谷と島隆―写真研究と化学を読み解く―」(仮)

15:50~17:20 報告②

 都築博子(静岡理工科大学非常勤講師)「箕作阮甫の海外情報」(仮)

18:00〜20:00 懇親会(調布駅周辺)

  

【8月例会(第13回)】内容報告

洋学史学会若手部会8月例会(第13回)を開催いたしました。今回は、会員2名による研究報告および臨時総会を開催しました。以下にその概要を報告いたします。

日時:2019年8月3日(土)14:00〜18:00

報告①

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報告者:渡邊奨太(立花学園高等学校地歴公民科非常勤講師)
題目:伊豆韮山代官江川英龍の海防構想―伊豆諸島防衛論・下田防衛論を中心に―

 本報告は江川の海防建議書を検討することにより天保後期からペリー来航
までの江川の海防構想の全容を明らかにする試みであった。水野が老中であ
った天保後期においては海上輸送に重要な位置を占める伊豆諸島の海防を
唱えていた江川であったが、阿部が老中首座となり、嘉永2年にマリナー号事
件が勃発して以降は下田港の海防強化に力点を移した。江川は農兵の設置、
大名駐屯体制の提案、台場建設、和蘭通詞設置(下田)など積極的かつ頻回
建議書を提出しており、それらについて「江川家文書」を史料として詳細な報告
がなされた。
 フロアからは本報告では天保後期からの海防構想が中心となっているが前
期を含めないで構想全体を描き切れるのかと言った指摘や反射炉が下田から
韮山に移った経緯、和蘭通詞設置に関する詳しい状況、農兵採用の意義など
について質問がなされた。

 

報告②

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報告者:塚越俊志(東洋大学非常勤講師)
題目:薩摩藩蝦夷地、及びロシア認識について
 

 本報告では薩摩藩蝦夷地に対していかなる認識をもって開拓・海防に臨ん
だか、またその情報収集はどのように行われたかが検討された。当初、薩摩
藩の蝦夷認識は琉球より蝦夷地に危機感を抱いていた島津斉彬を中心に展
開された。斉彬没後、しばらく顧みられることがなかったが明治期に黒田清隆
開拓使長官となり、斉彬の構想を受け継いで開発、防衛など北海道の近代
化に貢献した。情報入手に関しては嘉永3年という斉彬藩主就任前の早い段
階で北方を探索し『東北風談』を著した肝付兼武の活躍が顕著で吉田松陰
にも影響を与えていることが報告された。
 フロアからは函館奉行と薩摩藩の関係性、黒田と肝付の関係等の質問が出
されたほか、有力藩が開拓に関わらなければならない状況で、どの藩が開拓
し、どのように土地を分けたのか等今後明確にする必要性が指摘された。

【洋学史学会若手部会8月例会(第13回)・臨時総会】開催案内

洋学史学会若手部会8月例会(第13回)および臨時総会を開催いたします。

ご関心のある方は、この機会に是非お越し下さい。

(お問い合わせ先:洋学史学会若手部会 yougakushi.wakate@gmail.com)

 

【洋学史学会若手部会8月例会(第13回)&臨時総会】

日時:2019年8月3日(土)14:00〜18:00

会場:電気通信大学東1号館8階806会議室

参加資格:なし。事前登録制(登録はコチラ

 

14:00~15:30 報告①

渡邊奨太立花学園高等学校非常勤講師)

「伊豆韮山代官江川英龍の海防構想ー伊豆諸島防衛論・下田防衛論を中心にー」

 

15:45~17:15 報告②

塚越俊志(東洋大学非常勤講師)

薩摩藩蝦夷地、及びロシア認識について」

 

17:30〜18:00 臨時総会※

18:30〜20:30 懇親会(調布駅周辺)

 

※臨時総会は若手部会正会員のみ参加可能です。何卒ご了承ください。

【第12回若手部会】内容報告

第12回若手部会を開催いたしました。今回は、会員2名による研究報告でした。以下にその概要を報告いたします。

日時:2019年6月1日(土)14:00〜17:30

報告①

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報告者:藤本健太郎長崎市役所観光部長崎学研究所学芸員

題目:「古賀十二郎の洋学史研究―『長崎市史』編集委員としての活動を通じて―」

 

 本報告では、地域史料の保存と開港350周年記念事業のため実現された『長崎市史』の編纂事業について、編纂委員の一人であった古賀十二郎(1871-1954)に焦点を当てた考察がなされた。古賀は、『長崎市史』のなかでもとりわけ評判を得た風俗編及び洋学編の編纂を担うなど、同書編纂事業において大きな役割を果たしたことが紹介された。さらに、事業期間の遅延や財政上の問題から批判にさらされた『長崎市史』の編纂事業であったが、東京帝国大学史料編纂掛を中心としたアカデミズム史学と相互に影響を与え合うこととなり、その後の古賀の研究活動に大きく寄与したことが指摘された。

 

 質疑応答では、『長崎市史』編纂にあたっての編集委員選定の方法や、資料収集とその後の処置についての質問が出た。また、昭和期に計画が大幅に遅延した理由について疑問が挙げられ、発表者からは報酬形態の変化が一因ではないかとの答えがあった。このことについてフロアからは、太平洋戦争の影響もあるのではないかとの指摘がなされた。

 

 

報告② 

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報告者:堅田智子(流通科学大学講師)

題目:「上智学院第2代、第7代理事長クラウス・ルーメルの見た学生運動 ―上智大学史資料室所蔵資料を用いた学生運動研究の可能性―」

 

 本報告では、上智大学における学生運動について、ドイツ人イエズス会クラウス・ルーメル(1916-2011)が寄贈し、現在上智大学史資料室に所蔵されている「ルーメル・コレクション」を用いた考察がなされた。上智大学学生運動について、当時の雑誌報道などによる一般的な認識と、ルーメルの学生運動に対する認識が対照され、期間に認識の相違があることなどが指摘されたほか、ルーメルが学生運動のメカニズムを分析し、対話により学生を導くことによって学生運動を収束させようとしていたことが明らかにされた。また、「ルーメル・コレクション」から、当時の学生が作成したビラや、校舎の被害状況の記録など多岐にわたる資料が紹介された。

 

 質疑応答では、ドイツの学生運動について質問が出たほか、大学史研究においては経営史と教育史を分けて論じるべきである、との意見があった。さらに、学生運動に参加した上智大学生について、他大学の学生とどのような思想的交渉があったかということも重要な論点に成り得る、との指摘もなされた。

 

18:00〜21:00 懇親会(調布駅周辺)

【洋学史学会若手部会6月例会(第12回)】開催案内

第12回洋学史学会若手部会の例会を開催いたします。

ご関心のある方は、この機会に是非お越し下さい。

(お問い合わせ先:洋学史学会若手部会 yougakushi.wakate@gmail.com)

 

【第12回若手部会】

日時:2019年6月1日(土)14:00〜17:30

会場:電気通信大学東1号館8階806会議室

参加資格:なし。事前登録制(登録:https://forms.gle/qUthViHHPRSZu4cP7

 

14:00〜15:30 報告①

藤本健太郎長崎市役所観光部長崎学研究所学芸員

古賀十二郎の洋学史研究―『長崎市史』編修委員としての活動を通じて―

 

15:45~17:15 報告②

堅田智子(流通科学大学講師)

「第二代、第七代上智学院理事長クラウス・ルーメルの見た学生運動上智大学史資料室所蔵資料を用いた学生運動研究の可能性ー」 

 

17:15~17:30 諸連絡

 

18:00〜20:00 懇親会(調布駅周辺)