洋学史学会若手部会

洋学史学会に所属する大学院生・学部生を中心とする若手部会です。

若手部会エクスカーション(巡検)にて古河歴史博物館を訪問しました(1/9)

 令和5年(2023)1月9日、洋学史学会若手部会の活動の一環でもあるエクスカーション(巡検)で古河歴史博物館(茨城県古河市中央町)を訪問しました。古河藩は、江戸時代初頭、家康の家臣の一人でもあった土井利勝によって藩政の基礎を固められた地で、近世後期以降の蘭学史・洋学史にとっては関係の深い場所の一つです。若手部会では、本年1月5日からの企画展示「雪の殿さま 土井利位」(2月26日まで)に合わせて、古河歴史博物館学芸員の永用俊彦氏の案内で、古河にある蘭学・洋学関連の資料を中心に館内展示を見学しました。案内をいただいた永用氏は、洋学史学会編『洋学史研究事典』(思文閣出版、2021年)の「古河の洋学」の執筆者でもあります。永用氏には、博物館の成り立ちから所蔵している資料群、展示物とその成立背景など、多岐にわたる内容を詳細に解説していただきました。とりわけ古河藩家老の鷹見泉石が収集した蘭学・洋学に関連する資料を展示した「鷹見泉石と洋学」(展示室1)や、土井利位が著した『雪華図説』に関する展示については学びが多く、参加者にとって改めて蘭学史・洋学史の知識を深める貴重な機会となりました。
 休日のお忙しい時間にもかかわらず、我々の巡検に長い時間お付き合いいただいた永用氏と同館職員ならびに学芸員の皆さまに、参加者一同心からの感謝を申し上げます。

古河歴史博物館ウェブサイト:
https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/rekihaku/top.html

エントランスホールにて、入り口の展示であるオランダのストリートオルガンについて学芸員の永用氏が解説する様子。実際に演奏を聴かせてもらいました。(撮影:堅田智子)

 

「鷹見泉石と洋学」の展示室で解説する永用氏と参加者の様子(撮影:橋本真吾)

 

『雪華図説』の展示について解説する永用氏と参加者の様子(撮影:橋本)

 

エントランスホールにて永用氏と参加者と集合写真

 

古河歴史博物館前の風景(撮影:堅田)

 

拝観後に立ち寄った鷹見泉石記念館の風景(撮影:堅田)

                              (文責・橋本真吾)